TARGETの「PCI」とは

投稿者: | 2014年1月13日

 

ここではTARGET frontier JV(ターゲットフロンティアジェイブイ)の「PCI」についてお話します。

TARGETを使っている競馬ファンは多いと思いますが、機能がたくさんありすぎて、扱いが難しい印象もあると思います。

よく分からないから、新しい機能は使わない。

または、変なボタンを押してしまうと、誤ってデータがすべて消えてしまうのではないか?

こんな人な不安を抱えて操作している人も多いでしょう。

 

そして一番多いと思われる悩みが、「ヘルプを読んでも、文字ばかりで分からない!」ではないでしょうか?

実は私もそのひとりなので、今回は「PCI」について、私の分かる範囲ですが説明を書こうと思います。

TARGETのPCIとはペースチャンジ指数という意味だそうです。

 

①その馬をのペースチェンジを表す「PCI」

②1~3着だった馬のペースチェンジを表す「PCI3」

③そのレース全体のペースチェンジを表す「RPCI」

 

この3種類がありますが、今回はレースのペースが分かる③番の「RPCI」をメインに話を進めていきます。

では「PCI」を、TARGETのヘルプで調べてみましょう。

 

数値が約50で前後半が同一程度のペースになり、それより小さい値だと、後半の速度が低下したことを意味し、大きい場合は、速度が速くなったことを意味しています。

 

「PCI」で調べると、こんな説明が書かれています。

私のパッと見た感想は、なんのこっちゃよく分からない・・・

え~と、数字が大きければ、ハイペース?いやいや、スローペースか?

ヘルプの説明では、結局のところ何のことかよく分からない!という印象で「別にいいかな」と諦める人も多いでしょう。

そもそも「PCI(ペースチェンジ指数)」は、TARGET利用者からハイペースやスローなどのレースのペースを表示して欲しい、というリクエストがあったために開発されたようです。

しかし開発者の久根崎氏が、競馬新聞などに載っているペースの曖昧さを嫌ってペース判断の正確性を求めため、少し上級者向けのペース指数になってしまったと考えられます。

なので、ここでは大雑把にですが、分かりやすく説明すると、

 

RPCI48以下(背景赤色)⇒ハイペース

RPCI48.1~55.9(背景黄色)⇒ミドルペース

RPCI56以上(背景緑色)⇒スローペース

 

こんな感じの意味合いになります。

ペースが速いと危険を示す赤色、ペースが遅いと安全を示す緑色(青)と、信号の色で覚えてしまいましょう。

ではここから単純な使い方を説明します。

前半がハイペースなら逃げ・先行馬は後半が苦しい。

そして前半がスローペースなら、前に行った馬が楽々で行くので、後方待機組みの差し・追込馬が厳しい。

これが競馬のペースにおいての常識ですよね。

例えば、前走RPCIが44以下と超ハイペースなレースで逃げ・先行していた馬は、さすがに2戦連続で超ハイペースに巻き込まれる可能性は低いとみた場合、今走は楽に走れる可能性が高いと考えられます。

可能性としての仮説ですからね。

では前走で超ハイペースという過酷な条件を経験した逃げ先行馬の今走成績はというと?

 

勝率11% 連対率21% 複勝率29%

単勝回収率115% 複勝回収率86%

 

上記のような成績になります。

反対に前走RPCIが61以上と、極端なスローペースだったレースで、差し・追い込んだ馬は、さすがに2戦連続で超スローにはならないと考えれば、今走は差せる可能性が高いと考えられますね。

前走、超スローだった差し追込馬の今走成績は?

 

勝率7% 連対率13% 複勝率21%

単勝回収率92% 複勝回収率82%

 

まずまずイイ感じの成績です。

TARGETを利用している競馬ファンは多いですが、大勢の人がちょっと分からないことをクリアしただけで、使えそうなデータを手に入れることが出来ます。

興味のある方は、これを機にPCI(ペースチェンジ指数)をじっくり研究して、予想に役立ててください。

 

TARGETの操作方法が分かる動画コンテンツ