ここではTARGET frontier JV(ターゲットフロンティアジェイブイ)の「PCI」についてお話します。
TARGETを使っている競馬ファンは多いと思いますが、機能がたくさんありすぎて、扱いが難しい印象もあると思います。
よく分からないから、新しい機能は使わない。
または、変なボタンを押してしまうと、誤ってデータがすべて消えてしまうのではないか?
こんな人な不安を抱えて操作している人も多いでしょう。
そして一番多いと思われる悩みが、「ヘルプを読んでも、文字ばかりで分からない!」ではないでしょうか?
実は私もそのひとりなので、今回は「PCI」について、私の分かる範囲ですが説明を書こうと思います。
TARGETのPCIとはペースチャンジ指数という意味だそうです。
①その馬をのペースチェンジを表す「PCI」
②1~3着だった馬のペースチェンジを表す「PCI3」
③そのレース全体のペースチェンジを表す「RPCI」
この3種類がありますが、今回はレースのペースが分かる③番の「RPCI」をメインに話を進めていきます。
では「PCI」を、TARGETのヘルプで調べてみましょう。
数値が約50で前後半が同一程度のペースになり、それより小さい値だと、後半の速度が低下したことを意味し、大きい場合は、速度が速くなったことを意味しています。
「PCI」で調べると、こんな説明が書かれています。
私のパッと見た感想は、なんのこっちゃよく分からない・・・
え~と、数字が大きければ、ハイペース?いやいや、スローペースか?
ヘルプの説明では、結局のところ何のことかよく分からない!という印象で「別にいいかな」と諦める人も多いでしょう。
そもそも「PCI(ペースチェンジ指数)」は、TARGET利用者からハイペースやスローなどのレースのペースを表示して欲しい、というリクエストがあったために開発されたようです。
しかし開発者の久根崎氏が、競馬新聞などに載っているペースの曖昧さを嫌ってペース判断の正確性を求めため、少し上級者向けのペース指数になってしまったと考えられます。
なので、ここでは大雑把にですが、分かりやすく説明すると、
RPCI48以下(背景赤色)⇒ハイペース
RPCI48.1~55.9(背景黄色)⇒ミドルペース
RPCI56以上(背景緑色)⇒スローペース
こんな感じの意味合いになります。
ペースが速いと危険を示す赤色、ペースが遅いと安全を示す緑色(青)と、信号の色で覚えてしまいましょう。
ではここから単純な使い方を説明します。
前半がハイペースなら逃げ・先行馬は後半が苦しい。
そして前半がスローペースなら、前に行った馬が楽々で行くので、後方待機組みの差し・追込馬が厳しい。
これが競馬のペースにおいての常識ですよね。
例えば、前走RPCIが44以下と超ハイペースなレースで逃げ・先行していた馬は、さすがに2戦連続で超ハイペースに巻き込まれる可能性は低いとみた場合、今走は楽に走れる可能性が高いと考えられます。
可能性としての仮説ですからね。
では前走で超ハイペースという過酷な条件を経験した逃げ先行馬の今走成績はというと?
勝率11% 連対率21% 複勝率29%
単勝回収率115% 複勝回収率86%
上記のような成績になります。
反対に前走RPCIが61以上と、極端なスローペースだったレースで、差し・追い込んだ馬は、さすがに2戦連続で超スローにはならないと考えれば、今走は差せる可能性が高いと考えられますね。
前走、超スローだった差し追込馬の今走成績は?
勝率7% 連対率13% 複勝率21%
単勝回収率92% 複勝回収率82%
まずまずイイ感じの成績です。
TARGETを利用している競馬ファンは多いですが、大勢の人がちょっと分からないことをクリアしただけで、使えそうなデータを手に入れることが出来ます。
興味のある方は、これを機にPCI(ペースチェンジ指数)をじっくり研究して、予想に役立ててください。