一番重要なのは「駆け引きを制する」能力

投稿者: | 2014年5月16日

 

今回は高校野球についてですが、競馬につながるのでじっくり読んでください。

2013年の甲子園は済美の安楽投手が、155キロの球を投げて騒がれています。

素人にも分かりやすいので、メディアもすぐに騒ぎ立てますが、過去に甲子園で150キロ以上の球を投げた人たちをご覧ください。

 

1998年

松坂大輔(横浜)

新垣 渚(沖縄水産)

 

2001年

寺原隼人(日南学園)

 

2005年

辻内崇伸(大阪桐蔭)

山口 俊(柳ケ浦)

田中将大(駒大苫小牧)

 

2006年

大嶺祐太(八重山商工)

 

2007年

佐藤由規(仙台育英)

岩崎 翔(市船橋)

 

2008年

春平生拓也(宇治山田商)

 

2009年

菊池雄星(花巻東)

今宮健太(明豊)

秋山拓巳(西条)

 

2010年

西浦健太(天理)

 

2011年

北方悠誠(唐津商)

釜田佳直(金沢)

大谷翔平(花巻東)

 

2012年

藤浪晋太郎(大阪桐蔭)

 

この中には実業団や大学に進んだり、野手に転向した人も含まれますが、現在1軍でピッチャーとして、モリモリ活躍できている人は少ないのです。

何が言いたいか?と言うと、ピッチャーは「球が速ければ良い訳ではない」という話です

個人を攻撃している訳ではないので、誤解しないでください。

これはバッターもそうで、スイングスピードが速いとか、パワーがあれば必ず活躍できる訳ではないのと同じです。

では何が大切なのか?

多くのスポーツで、一番重要なのは「駆け引きを制する」能力です。

ピッチャーであれば、相手バッターの読みを外す配球。

バッターの場合は、相手ピッチャーの配球を読むチカラ。

もちろん身体能力も大切ですが、バカ正直ではスポーツは勝てないのです。

現在メジャーリーグで活躍するダルビッシュ投手は、同じストレートを投げるにしても、足を上げる高さを意図的に変えて、バッターのタイミングを外す技術があります。

元西武の工藤さんは、甲子園でノーヒットノーランを達成した試合では、「持ち球が直球とカーブしかなかったから、相手を惑わせようとサインに何度も首を振った」と語っています。

実際にその映像を観ましたが、執拗に首を横に振っていました。

工藤さんはこのクレバーさを高校時代から備えていたので、ノーヒットノーランが達成できて、プロ野球でも活躍できたと私は思います。

これは競馬の騎手でも同じことが考えられますよね。

現在、活躍しているベテラン騎手たちは、みんなクレバーなんでしょう。

そうでないと、プロの勝負の世界は生き残れないでしょうからね。

この話は、次回に続きます。

成功するために必要な「5つの力」を知っているか?