2012年に上梓した「ゾーンレベル」の秘話を、少し書こうと思います。
ゾーンレベルは、競馬最強の法則2011年12月号に、はじめは単発企画として掲載してもらいました。
そこから2012年5月までの6ヶ月連載を経て、同年7月に書籍にしてもらった馬券術です。
外から見ると、雑誌掲載から単行本化まで、とんとん拍子に行っている様に見えると思います。
しかし「ゾーンレベル」には、ボツになった前作があるのです。
私は自信のある馬券術が完成したら、競馬最強の法則の編集部にメールで送ります。
するとけっこう反応がよく、2011年の夏頃、東京の大塚にある編集部で打ち合わせすることになりました。
それから用意した資料を使いながら、担当者さんに馬券術の詳細を説明したのですが、いまいち反応が悪いのです。
13時スタートした打ち合わせは、気がつけば20時になっていました。
一生懸命に説明しましたが、結局納得してもらえず。
時間切れです。
「編集部で打ち合わせということは、ほぼ採用決定だろう!」
と思っていたので、チャンスを逸した喪失感は大きかったですね。
帰宅してから編集部にお礼メールを送ったのですが、かなり暗い気持ちだったと記憶しています。
ところが担当者さんからの返信には「早くもっとスゴイのを考えてください!」という言葉が書かれていたのです。
これを読んだ私は「ん?まだチャンスはあるのかな!?」と考え直して、がぜんモチベーションがアップ!
「絶対に担当者さんが納得するコンピ馬券術を作ってやる!」
このような思いから3ヶ月間研究に没頭して、ついに書籍化した「ゾーンレベル」が完成したのです。
やはり誰でもNO!と言われるのはコワイですし、言われたら嫌な気持ちになるのが普通です。
でもその逆境を跳ね除けることで、人は成長すると思います。
一度や二度の失敗なんてカスリ傷ですから、怖がらず挑戦して行きたいですね。
ユニクロの柳井正氏の言葉で、
優秀な経営者であれば『連戦連勝』はあり得ない。
新しいことをやっていたら失敗して当然。
1勝9敗くらいでもいい。
『連戦連勝』なのは新しいことをやっていないから。
優秀な経営者は『連戦連敗』。
1勝するために9回失敗して、本当に冷静に考えて、
その次に成功するためにどうしたらいいかを考えるために9回失敗する。
ビジネスを理論通り、計画通りにはいかない。
だったら早く失敗して、早く修正するのが成功の秘訣。
というものがあります。
実際、ユニクロは野菜事業に挑戦して失敗しています。
きっとこの失敗を笑った人もいるでしょう。
しかしユニクロは日本の衣料業界で初めて、売上高が1兆円を突破。
そして野菜事業の社長だった柚木治氏は、その後GU(ジーユー)の社長になって驚異的な成長に導きました。
失敗を糧に成功していると言えます。
会社中心の時代は終わりつつあり、これからは個人中心の時代です。
柳井正氏や柚木治氏と同じマインドを持って、どんどん行動して行きましょう。