今回は水商売の話と交えて、プライドについてお話しします。
私が脱サラして友人と始めたお店は、超深夜営業のお店でした。
深夜1時スタートで朝8時閉店というスタイルです。
夜の世界で働いているキャバ嬢や黒服たちをターゲットにしたお店だったのです。
そして自分のことだから言えますが、当時の私は社会の底辺にいました。
なぜなら、
サラリーマンなど一般の人たち → ギャバクラなんかで憂さ晴らし
キャバ嬢や店長、黒服の人たち → 我々のような店で憂さ晴らし
我々のようなお店の人間 → なし
このような感じです。
キャバ嬢や店長、黒服の人たちは、若くてパワーがある上、使えるお金もたくさんあるので、憂さ晴らしのやり方が汚くて大変でした。
ひとりの店員が酔い潰れるまで、金に糸目を付けずに飲ませたり、来店したら必ず挨拶代わりに「みぞおち」にパンチしてくる人もいました。
そのパンチ野郎はキャバの店長でしたが、裏の世界の正社員なので何も言えないのです。
このような理不尽な世界で、くる日もくる日も大学時代の友人とボロボロになって営業していました。
どんなにバカにされたり、嫌な思いをしても「俺達はプライドがないことがプライド」と励まし合いながら2人で頑張っていました。
「自分にもプライドがありますから」などと言ってたら、どんな世界でも商売にならないですよね。
営業職をされている方は、気持ちを分かってくれると思います。
さて、ここからが本題なんですが、あなたは人に何かを教わるのは恥ずかしいですか?
私は水商売の経験があるからなのか?まったく恥ずかしくありません。
プライドなんて、クソの役にも立たないですし、プライドでは飯を食えないということを身を持って経験しています。
自分の知らないことや、分からないこと教えてくれるなら、年上だろうが年下だろうが、男性だろうが女性だろうが、それは先生だと思います。
しっかり下手に出て、たくさん良い情報を教えてもらいます。
この感じが水商売っぽい発想なのかもしれませんが、下手に出た方が断然トクですからね。
逆に損をするのが、プライドが邪魔して聞けなかったり、恥ずかしさを隠すために質問やメールがやや高圧的な人です。
あとは自分を有能に見せようと、少し知ったかぶりなことを書く人もいますよね。
こういうのって、本当にもったいないと思います。
私もたくさんのクライアントに教えていますが、年齢、性別に関係なく、ぐんぐん成長する人は丁寧で素直です。
一般の社会で地位が高かったり、プロフェッショナルな仕事をしていると、なかなかプライドを捨てるのは難しいですが、ジャンルが変われば赤子同然。
変なプライドは成長を妨げるだけです。
これは英会話教室でも、パソコン教室でも、教わる場所ならすべて同じだと思います。
こだわりは大切ですが、プライドなんてものは、1円にもならないので今すぐトイレに流しに行きましょう。
他人のプライドなんか、0円でも欲しいと思わないものです。