こちらの記事でクラシック路線で活躍できる馬を見分ける秘策を伝授しました。
なかなか好評だったので、今回はそこからもうひとつヒネリを入れましょう。
未来のクラシック候補が集う芝1600m以上の新馬戦ですが、本当はクラシック候補じゃない馬が出走してる場合があります。
一番多いケースは、どうみてもダート馬なのに「もしかするとクラシック路線に乗せられるかも」という馬主の期待感から、芝の中距離でデビューさせられる馬がいるのです。
だから、馬主がクラシック路線を諦めたその時が狙い目になります。
その諦めた時とは?
やっぱり10着以下にボロ負けした時でしょう。
では条件です。
1)芝1600m以上の新馬戦でデビュー
2)そのレースで10着以下に大惨敗
3)次走で芝1500m以下の短距離未勝利戦に出走した
勝率2% 連対率4% 複勝率8%
単勝回収率113% 複勝回収率115%
レアケースではありますが、なかなかいい感じの回収率になります。
ではもう少しだけ複雑なことを考えてみましょう。
芝1600m以上の新馬戦で4~9着と惜しい結果だったので、次走も芝1600m以上のレースを使うも、そのレースで10着以下に大惨敗。
「やっぱり芝の長いところはムリなのかな…」
このように馬主さんが諦めたら、いよいよ本来の適正合った条件に出走をします。
ややこしいので条件をまとめると、
1)芝1600m以上の新馬戦で4~9着
2)次走も芝1600m以上の未勝利戦で10着以下に惨敗
3)その次のレースで芝の短距離戦かダート戦に出走してきた場合
芝の1500m以下の未勝利戦
勝率2% 連対率6% 複勝率8%
単勝回収率248% 複勝回収率68%
ダートの未勝利戦
勝率7% 連対率11% 複勝率15%
単勝回収率173% 複勝回収率75%
芝の短距離の場合は該当するケースがかなり少ないのですが、ダート戦の方はそこそこ母数があり狙えそうです。
このようにデビュー戦をネタにするだけでも、色んなことを考えることができます。
TARGETだけで数字を追いかけるのではなく、実際の競馬事情を考えると、優れた人気の盲点を探せると思います。