作った馬券術が再現しない例を、具体的に分かりやすく紹介していきます。
例えば、2歳戦がスタートしてぼちぼちノーザン&社台ファームの馬が出走し始めると、注目馬も増えてくるので新馬戦が面白くなってきます。
そこで7~9月の2歳戦で、何か特徴のあるデータはないか?と調べていたら、プラスになるポイントを発見しました。
◆2歳7~9月 前走から10kg減
勝率5% 連対率14% 複勝率21%
単勝回収率128% 複勝回収率121%
このように単複ともに優秀な回収率です。
前走から馬体重が10kg減ということは、キャリア2戦目以降の2歳戦で使えるので、レースへの参加機会もそれなりに確保できます。
馬券術として、いい感じではないでしょうか?
もし2歳戦を開催されている時期であれば、さっそく今週末から馬券を買ってみましょう。
これがよくある馬券術が完成した後の流れです。
しかしこれだけでは、まったくダメです。
ではなぜ前走から馬体重が10kg減だと好走するのか?という理由を考えてみましょう。
あなたも考えてみてくださいね。
私であれば『新馬戦は太め残りで出走→未勝利で体重が絞れて好走』だと推測します。
もし私の推測が正しければ、これは2歳7~9月だけではなく、2歳10月~12月の時期でもプラス回収の同じ現象が起きるはずです。
9月の新馬戦に出走して、10月の未勝利戦に馬体重10kg減で出走してくる馬はたくさんいるので。
では2歳10月~12月、前走から馬体重10kg減を調べてみましょう。
◆2歳10~12月 前走から10kg減
勝率4% 連対率10% 複勝率14%
単勝回収率32% 複勝回収率52%
このように最悪な結果となりました。
つまり『新馬戦は太め残りで出走→未勝利で体重が絞れて好走』という理論は間違っていたということです。
ご理解いただけましたか?
回収率だけを見れば、その瞬間だけ跳ね上がることが多々あります。
再現しない馬券術を作る人は、そのプラス回収の部分を見つけて大喜びして、素晴らしい法則を見つけたと満足します。
これが回収率しか見ていない本当に悪い例ですね。
馬券術には、なぜ?そうなるのか?という部分に理論の裏付けが必要なのです。
馬券術作りはこちらの記事を参考にされてください。