TARGET frontier JV とは

投稿者: | 2017年8月3日

TARGET frontier JV(ターゲットフロンティアジェイブイ)は、久根崎透氏(BLITZ)が開発した競馬データベースソフトです。

JRA-VAN Data Lab.が提供するデータサービスを利用して、20年分以上のJRA公式データを自由自在に分析することができます。

例えば2017年の1番人気の勝率を調べたい場合、ソフト上で条件設定を行えば、あとは自動で調べてくれる便利なソフトで、検索する期間にもよりますが、1年程度のデータであれば、数分で結果がわかります。

私がTARGET frontier JV(以下TARGETと表記)を導入した時期は2010年ですが、それ以前からプラス回収になる馬券術作りに熱心だった私は、欲しいデータをJRAのホームページからノートに書き出して、コツコツと調べるアナログ方式で研究していました。

先ほどの1番人気の勝率を調べる場合なら、中山金杯と京都金杯が行われる1月5日の結果から年末まで、1番人気の勝ち負けを手作業でカウントしていくという流れです。

考えただけでも気の遠くなる作業の煩雑さですが、実際は手作業のためにカウント忘れや間違いが発生して、データの信憑性が疑わしい上に、かなりの時間と労力が必要でした。

TRAGETに出会った衝撃

メールで親交のあった同じ研究家の方にTARGETの存在を教えてもらい導入したのですが、データ検証の速さに驚き感動したと同時に、これまで何百時間と手作業で馬券術研究をしていた効率の悪さにガッカリしたことを覚えています。

馬券術研究をしたことがある方なら分かると思いますが、このパターンならプラス回収になるだろうという仮説を実証するために、データの検証を何度も行う必要があります。

例えば、競馬最強の法則2017年8月号に私が寄稿した「速い上がりを使った馬で儲けるワクワク作戦」であれば、前走7~8枠で速い上がりを使った馬が、今走1~2枠に入ったパターンを狙う馬券術です。

 

 

この馬券術はもちろんTARGETのレース検索を使って検証したのですが、これを手作業で行う場合は、まずJRAのホームページから今走1~2枠に入っている馬をピックアップして、前走7~8枠だったか?速い上がりを使っていたか?ということを、1頭1頭コツコツと調べていく作業になると思います。

これを手作業で検証するとなると大変なので、やはり馬券術研究にTARGETは欠かせない重要なツールです。

TARGETを使っても儲からない理由

TARGETの普及により、競馬歴の浅い人でも馬券術を作ることが簡単にできるようになりました。

しかし大半の人が、ソフト上ではプラスになるオリジナル馬券術を作れても、実際に馬券を買いはじめるとハズレを連発しているかと思います。

これにはTARGET利用者が陥りやすい落とし穴があって、まず1つ目は馬券術に根拠と理由がないことが失敗のパターンです。

例えば「何かハンデ戦で儲かる方法はないか?」とTARGETのレース検索で調べてみると、8歳牡馬の単勝回収率が100%を超えていることに気付きます。

[7- 12- 13- 313] 勝率2% 単勝回収率111%

(データ期間:2014~2016年)

これは誰も知らない自分だけのオリジナル必勝法だ!と喜んでいるシーンが目に浮かびますが、買い続けると損することになるでしょう。

理由ですが、この場合はなぜハンデ戦では8歳牡馬の単勝回収率が高くなるのか?を裏付ける必要があります。

8歳なのでハンデが軽くなるのから儲かるのか?そうであれば、同じ8歳でも牝馬の方がもっとハンデが軽いので儲かるのではないか?と理由をいろいろ考えるのです。

他にも8歳がOKなら、7歳はどうなんだろうか?とも考えることができます。

考えた結果、自分自身も納得、友人や知人に説明しても納得してもらえる理由や言いわけであれば、その馬券術は今後も使える可能性が高いでしょう。

ちなみに先ほどの「ハンデ戦で8歳牡馬を狙う作戦」は、根拠に乏しいので再現する可能性が著しく低い馬券術です。

儲かる馬券術を作るコツとは

では少し記事の主旨から離れますが、儲かる馬券術を作るコツを伝授します。

まず競馬のレース映像をたくさん見るようにしましょう。

「そんな普通のことじゃなくて、もっとズバッと儲かることを教えてくれないかな?」

このような声が聞こえてきそうですが、レース映像を見ることは馬券術作りに必要な作業です。

馬券術作りは、まずレースで勝つ馬の動きをイメージすることから始めます。

「4コーナーを持ったままの余力十分で、先頭に並びかける勢いの馬」というのはどうでしょうか?

競馬中継を見ていると思ってイメージをしてください。

 

 

赤枠内の馬がそれに該当しますが、この馬はこのまま上がり最速をマークして勝利します。

このようなシーンを見たことがありますよね?

レースで勝つ馬というのは、4コーナーでこのような動きをすることが多いです。

ではこのイメージを元に、馬券術の仮説を立ててみましょう。

1)7~8枠に入った馬は、常に馬群の外めを回ることになり、距離ロスが発生して不利があるはず

2)他の馬より距離ロスがあるのに、上がり3ハロンのタイムが速い馬って相当強くないか?

3)イン強襲の馬に差されて2着だったが、この馬は負けて強しの内容だったな

4)次走でこの馬が最短距離を走れる内枠に入ったらブッチギリで勝つのではないか?

と考えることができますよね。

あとはこの仮説を立証するために、TARGETのレース検索でサクサクと検証をしましょう。

そしてこの仮説から誕生した馬券術が、前述の「速い上がりを使った馬で儲けるワクワク作戦」になります。

この馬券術のミソは、他馬より長い距離を走っているのにタイムが速い馬は、当然強いということ。

レース映像を見て、仮説を立てる訓練を何度も繰り返しやることが、良い馬券術を作れるようになる近道です。

儲かる馬券術が作れない2つ目の理由

TRAGET利用者が陥りやすい落とし穴の2つ目が、母数が少ないデータを採用して失敗するパターンです。

例えば2016年に東京芝1600m戦に出走した馬の前走コースに注目すると、京都芝1600m外回りの馬の成績が下記のように優秀です。

[4- 1- 2- 10/17] 勝率24% 単勝回収率374%

回収率が374%もあり、これはすごく儲かるパターンを発見した!と思って馬券を買い始めたら、やはりマイナスが続きます。

その証拠に2017年に東京芝1600m戦に出走した馬で、前走京都芝1600m外回りを走っていた馬の成績は?

[1- 1- 5-12/19] 勝率5% 単勝回収率33%

このようにズタボロの成績になります。

まずは東京芝1600m戦に出走した馬の前走が、なぜ京都芝1600m外回りだと儲かるのか?という理由も欠落していますが、データ母数の少なさも問題です。

母数が20回を切るようなデータは、まったく信頼できないので注意しましょう。

またデータ母数が多いから、根拠と理由がなくても大丈夫という考えの方もいますが、それは大間違いで「根拠と理由」「データ母数」の両方を満たしていない馬券術は再現性に乏しいと考えます。

この2つをしっかり押さえれば、ソコソコの馬券術を作れるはずです。

スゴく儲かる馬券術を作るには

TARGETでスゴく儲かる馬券術を作る方法ですが、結論を言うとTARGETだけでは難しくなりました。

画期的なアイデアであれば、安定したプラス回収を期待できる場合もありますが、TARGETを使って馬券術を研究している競馬ファンが多いため、有効な理論はすべて食い尽くされていると思った方が良さそうです。

ではどうすればスゴく儲かる馬券術を作れるのか?ということですが、TARGETで簡単に調べることができない情報を扱いましょう。

オススメする方法は、独自分析をしてレース波乱度合い別にレース分類することです。

私の場合は、日刊コンピ指数を使ってテクニカル6という独自分析方法を採用していますが、レース波乱度合いの分析結果をTARGETのレース印に入力しています。

そうするとTARGETのレース検索で、本命傾向のレースだけ、波乱傾向のレースだけを分析することが可能になり、誰にもマネできないオリジナルの調べ方ができるのです。

これで他の競馬ファンと被る要素が少なくなり、プラス回収になる可能性が高くなります。

他にも「コーナーで内外のどこを通ったか?」や「レース中に前が狭くなる不利があったか?」など、TARGETでは簡単に調べることのできない要素を自分で研究するようにしましょう。

コメント機能を使えば、その研究結果をTARGETで入れて扱うこともできるので、より高いレベルの研究ができるはずです。

TARGETはただのデータベースソフトなので、人工知能のように自動で勝てそうな馬を教えてくれる機能はありません。

使う人間の成長に合わせて、利用価値が大幅にはね上がるソフトです。